下据村・中据村(読み)しもしがらみむら・なかしがらみむら

日本歴史地名大系 「下据村・中据村」の解説

下据村・中据村
しもしがらみむら・なかしがらみむら

[現在地名]大野市下据・中据

清滝きよたき川の左岸よし村の南にある。嘉元四年(一三〇六)の昭慶門院御領目録(竹内文平氏所蔵文書)に「据郷」がみえる。当時小山おやま庄の荘域に含まれていたと推定される。慶長三年(一五九八)七月一五日の越前国大野郡内下据村御検地帳(松田家文書)によれば、これ以前に据郷は中据村と下据村とに分村していたと思われる。ただし同一一年頃の越前国絵図には「下据村」高一一九五・二二八石とあり、この石高正保郷帳以降の文書・記録にみえる下据村と中据村の村高合計に等しい。したがって完全な分村は一七世紀前半といえる。なお稲郷とうごう村の枝村に上据村がある。両村とも初め福井藩領、寛永元年(一六二四)以降大野藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android