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下方硬直性 かほうこうちょくせいdownward rigidity

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

下方硬直性
かほうこうちょくせい
downward rigidity

価格が一度設定されると,その水準以下に下落することが困難となる性質および状態。通常,供給過剰,需要の減少,技術革新によるコストダウンなどは市場価格の低下をもたらすはずであるが,市場の状況によって低下しがたい場合がある。下方硬直性の原因としては,(1) 独占,寡占という市場構造による市場支配力を持つプライスリーダーの存在,(2) 価格カルテルの設定,(3) 価格に対する公的規制や介入,(4) 需給不均衡への数量調整による供給側の対応などがあげられる。マクロ的には,総需要刺激策の採用時や生産性が低い場合には,価格の下方硬直的な状況が観察される。

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大辞林 第三版の解説

かほうこうちょくせい【下方硬直性】

商品価格や賃金水準が、上昇はするが下落はしにくい性質をもつこと。現代の資本主義の制度的特徴とされる。

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