下江富村(読み)しもえどめむら

日本歴史地名大系 「下江富村」の解説

下江富村
しもえどめむら

[現在地名]大井川下江留しもえどめ

相川あいかわ村の東に位置する。田沼たぬま街道が通る。中世は江富えずみ郷に含まれたとみられる。文禄二年検地高目録に村名がみえ、高八一六石余。正保郷帳には下江留村と記され、田方六九六石余・畑方一八五石余、幕府領、ほかに天王領三石・大井八幡領一四石余・大満だいまん寺領三石余・三ヶ(三嘉)寺領三石など三一寺社領合せて六七石余がある。これらの寺社の所在地は現在の金谷かなや町や榛原はいばら町域にまで及んでいる。元禄郷帳では高九五五石余。国立史料館本元禄郷帳では幕府領で、ほかに大満寺八幡領など六寺社領が記される。享保郷村高帳では幕府領田中藩預。その後掛川藩領となったとみられ(「掛川誌稿」など)、旧高旧領取調帳でも同藩領で、高九二三石余、ほかに八幡社領など五寺社領合せて三三石余がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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