日本歴史地名大系 「下深荻村」の解説 下深荻村しもふかおぎむら 茨城県:日立市下深荻村[現在地名]日立市下深荻町標高一五〇―三〇〇メートルの多賀・久慈両山地丘陵上に位置し、中央を里川が南流し、川沿いを棚倉(たなぐら)街道(現国道三四九号)が通る。東は東河内上(ひがしごうどかみ)・中深荻両村。縄文時代早期から中期の天号山(てんごうさん)遺跡・西上淵(にしわぶち)遺跡が里川に臨む多賀・久慈両山地丘陵上にある。「新編常陸国誌」に「古河原野、細田、坂野上、下幡、菅、悦子、呉坪、油ケ崎、東上淵、西上淵、岡町、岩折ヲ合セテ、深荻村ト云ヒシガ、寛永十八年分テ十二村トナリシト云フ」とあり、元禄郷帳には油(ゆ)ヶ崎(さき)村・東上淵(ひがしわぶち)村・西上淵村・岡丁(おかぢよう)村・岩折(いわおれ)村の五ヵ村に記される。天保五年(一八三四)この五ヵ村が合村して下深荻村となり、天保郷帳に「下深荻村」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by