下直根村（読み）しもひたねむら

日本歴史地名大系

下直根村
しもひたねむら

• 秋田県：由利郡
• 鳥海村
• 下直根村

[現在地名]鳥海村下直根

直根川が鳥海川と合する地点に近く、南は中直根（なかひたね）村、北は猿倉（さるくら）村に接する。

正保三年（一六四六）の出羽国油利郡之内知行高帳（秋田県庁蔵）に一八九石六斗七升六合とあり、そのうち畑は一石三斗五升八合で、「水損有　雑木有　新田有リ」とある。宝暦八年（一七五八）の御領分覚書（山懐の村）に本田四二三石一斗九升四合、新田五斗八升七合とあり、家数三三軒、人数二一一人で、小名主の下に六人の組頭がいた。正保三年以降新開が進められ、「字滝ノ上山ヨリ起リ岡田代ニ至ル、其間数派ニ分レテ田ニ入ル、長十八町五十間、幅一間、田五十八町歩ノ用水ニ供ス」（羽後国由利郡村誌）という岡田代（おかだしろ）堰も、この時期に造られたものであろう。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」