下菱村(読み)しもびしむら

日本歴史地名大系 「下菱村」の解説

下菱村
しもびしむら

[現在地名]桐生市菱町黒川ひしまちくろかわ

黒川(菱川)と桐生川とが合流する地域の山地に位置し、下野国足利あしかが郡に属した。北は上菱村、東・南は黒川を挟み小友おとも村、西の桐生川対岸は上野国山田郡下久方しもひさかた村。もと小友村と一村であったという。西辺の字普門寺ふもんじ、南辺の字大門だいもんには縄文遺跡がある。文明四年(一四七二)芝定俊が南光坊に合四貫文で売った旦那職に「ひし・きりう両里」とみえる(同年一二月二三日「芝定俊旦那売券」熊野那智大社文書)。慶安二年(一六四九)泉龍せんりゆう院宛の朱印状(泉龍院文書)に下野国梁田やなだ郡下菱村とみえ、古くは下野国梁田郡に属したとも思われる。寛文郷帳では山田郡に属し、田方三四七石余・畑方二六二石余、館林藩領。下野国慶安郷帳では足利郡に属し、田方・畑方について同様の記載がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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