下衣(読み)シタゴロモ

デジタル大辞泉 「下衣」の意味・読み・例文・類語

した‐ごろも【下衣】

上衣の下に着る衣。下着
「白たへのあが―失はず持てれわが背子せこただに逢ふまでに」〈・三七五一〉

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精選版 日本国語大辞典 「下衣」の意味・読み・例文・類語

した‐ごろも【下衣】

〘名〙 上衣の下に着る衣。下着。
万葉(8C後)一五・三七五一「しろたへの吾(あ)が之多其呂母(シタゴロモ)失はず持てれわが背子ただに逢ふまでに」

か‐い【下衣】

〘名〙 下半身につける衣服。ジス(JIS)の用語。⇔上衣(じょうい)

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世界大百科事典(旧版)内の下衣の言及

【三衣一鉢】より

…〈さんねいっぱつ〉などともいう。三衣とは,一番下に身に着けるアンタルバーサantarvāsa(下衣。安陀会(あんだえ)と音写される),その上に着るウッタラーサンガuttarāsaṅga(大衣。…

【下着】より

…明治時代にはこれらも和洋混交となり,男性はふんどしからさるまた,パンツ,ブリーフへ,女性は腰巻からズロース,パンティをはく習慣が定着した。上半身につける肌着は古くは上流階級の肌衣(はだぎぬ),肌小袖,汗とりがあったが,庶民は下衣(したごろも)と称した。上流階級はおもに白絹,庶民は麻で江戸時代には木綿を用いた。…

【じゅばん(襦袢)】より

…漢字の襦は肌着,袢は半身衣の意味があり,ポルトガル語のgibãoが語源ともいわれている。内衣がしだいに表面にあらわれ装飾化して小袖となる以前には,下衣(したごろも),肌衣(はだぎぬ),肌小袖(はだこそで)と呼ばれていた。これらを下着と称さなかったのは,下着は上着・中着・下着と重ねて着る着方であったからで,じゅばんという名で呼ばれたのは,小袖が定着した室町以降と思われる。…

※「下衣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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