精選版 日本国語大辞典「上衣」の解説
うわ‐ぎぬ うは‥【上衣】
〘名〙
① 束帯の上衣。位階によって色を異にする。うえのきぬ。袍(ほう)。
※太平記(14C後)一三「袖単(ひとへ)白くしたる薄紅(うすくれなゐ)の袍(ウハキヌ)に」
② いちばん上に着る衣服。うわぎ。
※枕(10C終)八三「あるかなきかなる薄鈍、あはひも見えぬうはぎぬなどばかり、あまたあれど」
じょう‐え ジャウ‥【上衣】
※妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)二「各各にみに、きたるところの上衣(シャウエ)(〈注〉ヨキコロモ)をぬぎて、もてほとけに供養したてまつる」
じょう‐い ジャウ‥【上衣】
〘名〙 (古く「しょうい」とも) 下着などの上から着る衣服。うわぎ。
※応永本論語抄(1420)郷党第一〇「若余所へ行ときは必上衣を加る也」 〔董越‐朝鮮賦〕
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