下足札(読み)げそくふだ

精選版 日本国語大辞典 「下足札」の意味・読み・例文・類語

げそく‐ふだ【下足札】

〘名〙 はきものを預かったしるしとして渡す札。
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉一「良人小格子の何とやら、下足札(ゲソクフダ)そろへてがらんがらんの音もいそがしや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の下足札の言及

【下足】より

…客などが座敷へあがるためにぬいだ履物を下足という。江戸時代から芝居小屋,料亭,寄席,遊郭,集会所,催物場などが,下足番を置いて客の履物をあずかって下足札をわたした。旅館も客の履物をあずかるが,昔の旅客はわらじ履きだったので下足札はわたさなかった。…

※「下足札」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

靡き

1 なびくこと。なびくぐあい。2 指物さしものの一。さおの先端を細く作って風にしなうようにしたもの。...

靡きの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android