不動院野村(読み)ふどういんのむら

日本歴史地名大系 「不動院野村」の解説

不動院野村
ふどういんのむら

[現在地名]春日部市不動院野

八町目はつちようめ村の北に位置する。西は小淵こぶち村。葛飾郡幸手さつて領に属した(風土記稿)。元和二年(一六一六)の開発と伝え、村名は古くは小淵村不動院の寺領であったことによるという。またかつて原野でとくに所属のなかったところを、不動院の者が開発したことから村名になったともいう(同書)。小淵村から当村へ入り下総国関宿せきやど(現千葉県関宿町)へ通ずる道、北西本郷ほんごう(現杉戸町)から入り下総国金野井かなのい(現庄和町)へ通ずる道が通る。田園簿には不動院野新田とみえ、田二二〇石余・畑三六一石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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