不思き(読み)おもわざりき

精選版 日本国語大辞典 「不思き」の意味・読み・例文・類語

おもわ‐ざり‐き おもは‥【不思き】

連語〙 (動詞「おもう(思)」に打消の助動詞「ず」の連用形過去の助動詞「き」が付いたもの。「に」や「の」を伴って連用修飾語連体修飾語として用いられる) 思いがけなかった。予測しなかった。〔文明本節用集(室町中)〕
※三体詩素隠抄(1622)三「高源の上に座して、雲の起るを看て、安閑無事にして居たれば、をもわざりきに我意にかなふたる作(さ)略の林叟の来るに逢ふたぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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