不知顔(読み)しらぬがお

精選版 日本国語大辞典 「不知顔」の意味・読み・例文・類語

しらぬ‐がお ‥がほ【不知顔】

〘名〙 (形動) (「しらぬかお」とも) 知っていながら知らないふりをすること。そしらぬ様子をすること。また、そのさま。しらずがお。しらんかお。しらんぷり。
※桂宮丙本忠岑集(10C前)「よしのやまよしやつれなくしのばれよみみなしやまのしらぬかほにて」
源氏(1001‐14頃)幻「それを強ひてしらぬがほにながらふれば」

しらず‐がお ‥がほ【不知顔】

〘名〙 (形動) 知っているのにわざと知らないふりをすること。また、そのさま。知らん顔。知らぬ顔。
※後撰(951‐953頃)恋六・九九七「恨むれど恋ふれど君がよとともにしらずかほにてつれなかるらん〈よみ人しらず〉」

しらん‐かお ‥かほ【不知顔】

〘名〙 (形動) 「しらぬがお(不知顔)」の変化した語。
※雑俳・柳多留‐一三(1778)「母の留守どじゃうを買ってしらん顔」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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