不破の関屋(読み)ふわのせきや

精選版 日本国語大辞典 「不破の関屋」の意味・読み・例文・類語

ふわ【不破】 の 関屋(せきや)

  1. [ 一 ]ふわ(不破)の関
    1. [初出の実例]「人すまぬふはの関屋のいたびさしあれにし後はただ秋の風〈藤原良経〉」(出典:新古今和歌集(1205)雑中・一六〇一)
  2. [ 二 ] 比喩的に用いて、
    1. (イ) 荒れた家屋をいう。
      1. [初出の実例]「独寝の床にてさぶらふは、いか様にも不破の関屋にすみわぶべきに」(出典:随筆・独寝(1724頃)上)
    2. (ロ) 事がうまく運ばないこと。
      1. [初出の実例]「万事不破の関屋となしにけり」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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