不破（読み）ふわ

精選版 日本国語大辞典

ふわ ふは【不破】

岐阜県南西部、滋賀県と境する郡。古代、美濃国の国府が置かれた。古来、東国に対する要害で、しばしば激戦地となった。〔二十巻本和名抄（934頃）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ふわ〔ふは〕【不破】

歌舞伎十八番の一。延宝8年（1680）江戸市村座で初世市川団十郎が初演。傾城葛城をめぐって不破伴左衛門と名古屋山三が恋争いをする。

出典　小学館

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

不破
ふわ

歌舞伎狂言。時代物。歌舞伎十八番の一つ。遊女の葛城 (かつらぎ) をなかにして恋を争う不破伴左衛門と名古屋山三郎との鞘当 (さやあて) の趣向を内容とする。延宝8 (1680) 年江戸市村座の『遊女論』で1世市川団十郎が不破役を初演し，大当りをとったといわれるが，内容は定かではない。現存する不破狂言で最古のものは，元禄 10 (97) 年江戸中村座初演の『参会名護屋』である。今日「鞘当」と呼ばれる争いの局面は，この趣向が後世に受継がれたものである。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典

不破
(通称)
ふわ

歌舞伎・浄瑠璃の外題。

元の外題

遊女論 など

初演

延宝8.3(江戸・市村座)

出典　日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」