不等成長(読み)ふとうせいちょう(その他表記)heterauxetic growth; heterogony

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「不等成長」の意味・わかりやすい解説

不等成長
ふとうせいちょう
heterauxetic growth; heterogony

相対成長ともいう。生物体の全体成長部分の成長,またはある部分の成長と他の部分の成長とに,成長率に差のある現象。たとえば,人間幼児での頭部と体部がその例になる。元来は胚発生の際の形態変化を説明するのに考えられた概念であった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の不等成長の言及

【相対成長】より

…成長における形態の変化を表すもので,D.W.トムソンの著書《生長と形Growth and Form》(1917)に端を発し,イギリスのJ.S.ハクスリーとフランスのテシエG.Teissier(1900‐72)によって一般化された。前者は不等成長heterogony,後者は不調和成長disharmonic growthの語を用いたが,後にアロメトリーallometry(異調律,相対成長)に統一された。成長系の二つの部分の大きさxyの関係は経験的に,ybxαの式で表されることを,両者が独立に見いだした。…

※「不等成長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む