不等毛類(読み)ふとうもうるい(その他表記)Heterocontae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「不等毛類」の意味・わかりやすい解説

不等毛類
ふとうもうるい
Heterocontae

黄緑色藻類 Xanthophyta中の1綱。単細胞で群体をつくり,糸状または管状藻類。運動性の細胞は2不等毛,まれに単毛を有している。色素体は一般に盤状で黄緑色または緑色を呈する。少量であるが,クロロフィルフコキサンチンを有するとされ,同化産物として油脂を形成する。淡水産または地上生である。最もよく知られたものにフウセンモ Botrydium,フシナシミドロ Vaucheriaがある。

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関連語 植物

世界大百科事典(旧版)内の不等毛類の言及

【淡水藻】より

…現在,地球上には約3万種の藻類が知られ,淡水藻と海産藻類がそれぞれほぼ1/2をしめる。グループとして陸水にのみ生育する藻類は車軸藻類だけで,グループ全体の80~90%またはそれ以上の種類が陸水産である藻類は,緑藻類,ミドリムシ藻類,黄金色藻類(ヒカリモ類),黄緑藻類(不等毛類)などである。これとは逆に,海に多く生育する仲間は,紅藻類,褐藻類,ハプト藻類,渦鞭毛藻類などである。…

※「不等毛類」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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