与那原遺跡(読み)どうなんばるいせき

日本歴史地名大系 「与那原遺跡」の解説

与那原遺跡
どうなんばるいせき

[現在地名]与那国町与那国

祖納そない集落の南東約二・五キロ、宇良部うらぶ岳東麓にあるドゥナンバルチディ(与那原丘)とよばれる標高約三五メートルの丘陵に立地する。一四世紀前期から一五世紀中期頃のグスク時代の集落遺跡。サンアイ・イソバの兄弟であった与那原按司の屋敷があったと伝え、周辺には按司の妻ブナダラの墓やンダン(帆安)遺跡・ナガト遺跡、「南島覚書」に勾玉・剣・土器・鞍などがあったと記される大和墓やまとばか遺跡がある。一九八六年(昭和六一年)・八七年に発掘調査が行われ、柱穴を伴う土壙群七基が検出された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報