やえやま‐しょとう やへやまショタウ【八重山諸島】
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デジタル大辞泉
「八重山諸島」の意味・読み・例文・類語
やえやま‐しょとう〔やへやまシヨタウ〕【八重山諸島】
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八重山諸島
やえやましよとう
石垣市・竹富町・与那国町
琉球諸島の最南端、先島諸島(単に先島ともいう)の西半部で、宮古諸島の西側に位置する島々の総称。明治期以降は八重山群島・八重山列島ともいう。日本最西端に位置する諸島であり、石垣市の石垣島を主島に、八重山郡竹富町の竹富島・西表島・外離島・由布島・鳩間島・小浜島・嘉弥真島・黒島・新城島(上地・下地)・波照間島、与那国町の与那国島の有人島のほか多くの無人島があり、行政的には前記の一市二町からなる。尖閣諸島(石垣市)を含み、諸島全体で二九島が指定離島。総面積は五九一・七平方キロで、県面積の約二六パーセントを占める。総人口は四万八千七〇五人(平成一二年国勢調査)。範囲は北緯二四度三分(波照間島)―二五度五六分(尖閣諸島の久場島)、東経一二二度五六分(与那国島)―一二四度二〇分(石垣島)。与那国島は台湾島との距離が約一一〇キロほどで、日本の最西端に位置し、晴天時などには島から年に数回台湾の山々が望見できる「国境の島」である。波照間島は有人島では日本最南端の位置にある。
地質構造上、八重山諸島の大半は琉球弧(列島)の南琉球に属し、北琉球・中琉球のような帯状構造が明瞭ではなく、多様な地質からなる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
八重山諸島
やえやましょとう
沖縄県西部,日本の南西端にある諸島。宮古諸島と合わせて先島諸島と呼ばれる。石垣島(那覇市から約 410km),西表島,与那国島,竹富島を中心に尖閣諸島など無人島を合わせ 32の島々からなる。行政的には石垣市,竹富町,与那国町に属する。面積は西表島が最大であるが,政治,経済の中心は石垣島で,石垣市に八重山事務所がある。琉球王朝時代,石垣島の北部や西表島に強制的な植民が行なわれたが,マラリアのため失敗。第2次世界大戦後のマラリア撲滅の成功で,1950~57年に沖縄島,宮古島から自由移住者,計画的集団移住者が入植して定着。パイナップル,サトウキビ栽培が普及して豊かな農業地域を形成。琉球王朝時代の名残りをとどめる民謡,舞踊が多く,古代の祭事,行事も伝承されている。亜熱帯の離島で豊かな自然に恵まれ,米原のヤエヤマヤシ群落など 10件の国指定の天然記念物がある。石垣島,西表島,竹富島,波照間島,鳩間島は西表石垣国立公園に属する。
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