世界内在神論(読み)せかいないざいしんろん(その他表記)panentheismus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世界内在神論」の意味・わかりやすい解説

世界内在神論
せかいないざいしんろん
panentheismus

万有在神論ともいう。ドイツ哲学者 F.クラウゼ自説に与えた名称。神は世界に内在するが,世界よりも大きく,すぐれている。すなわち万有は神の内にある。有神論汎神論との総合を,カントヘーゲルおよびシェリング哲学結合によって行なっている。プロチノスマルブランシュヒンドゥー教などに類似の考え方がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android