ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラウゼ」の意味・わかりやすい解説
クラウゼ
Krause, Karl Christian Friedrich
[没]1832.9.27. ミュンヘン
ドイツの哲学者。 1802年以降,私講師としてドイツ各都市の大学で教えたが,終生,私講師の地位にとどまった。彼は,万有は神のうちにありとするいわゆる「万有在神論」 Panentheismを主張したが,その主張はドイツばかりではなく,スペインにも影響を与え,クラウゼ主義を生むにいたった。また彼はフリーメーソンの考え方に基づいて,人類としての人間の連帯を主張したことでも知られる。主著"Entwurf des Systems der Philosophie" (1804) ,"Das Urbild der Menschheit" (11) ,"Vorlesungen über das System der Philosophie" (28) 。
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