両個(読み)リャンコ

精選版 日本国語大辞典 「両個」の意味・読み・例文・類語

りゃん‐こ【両個】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「りゃん」は「両」の唐宋音 )
  2. 数の二(に)。二個。二つ。拳(けん)などで用いた。
    1. [初出の実例]「リャンコ出し・ヘイ湯豆腐も御座り升」(出典:雑俳・四季の花(1851))
  3. ( 両刀を帯びていたところから ) 江戸時代、武士をあざけっていう語。二本差。りゃん。
    1. [初出の実例]「ひが、ざぶ、りゃんこ皆侍客をいう」(出典:譬喩尽(1786)八)
  4. ( 相撲で、二本下手に差すところから ) 「もろざし(諸差)」の俗称。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android