中上野村
なかうえのむら
[現在地名]明野町中上野
小貝川左岸の台地上にあり、「常陸国風土記」に記される騰波江の湾入跡といわれる水田に囲まれている。南は赤浜村。江戸時代は天領・旗本領で、元禄郷帳の村高は七七二石余。明治二年(一八六九)の村鑑帳(広瀬家文書)によれば、天和二年(一六八二)樋口又兵衛の検地があり、享保一八年(一七三三)に筧播磨守の谷原新田検地、延享三年(一七四六)に神尾若狭守の林畑新田検地が行われた。幕末は天領八四石余、旗本堀田氏領三八二石余、前島氏領一二九石余、青沼氏領一二九石余、天野氏領一二九石余、天神社除地四石余であった(各村旧高簿)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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