中劫(読み)ちゅうこう

精選版 日本国語大辞典 「中劫」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐こう‥コフ【中劫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ちゅうご」「ちゅうごう」とも。「劫」はきわめて長い年月の意 ) 仏語一説に人の寿命の一増減する二小劫の期間をいう。その二〇倍が住劫等の四劫であるから、一大劫は八十中劫とする。
    1. [初出の実例]「憶往福徳順法行。命極長者寿一中劫」(出典十住心論(830頃)一)
    2. [その他の文献]〔倶舎論‐一三〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の中劫の言及

【劫】より

…劫は元来〈期間〉の意味なので,上記の劫以外に,これと長さの異なる種々の劫がある。〈中劫antara‐kalpa〉といういい方があるが,それは単に劫というのと同じである。〈成劫(じようこう)〉〈住劫(じゆうこう)〉〈壊劫(えこう)〉〈空劫(くうこう)〉は宇宙の生滅の1サイクルを構成するが,それぞれ20中劫からなる。…

※「中劫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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