日本歴史地名大系 「中屋敷町」の解説 中屋敷町なかやしきまち 新潟県:上越市旧高田市地区高田城下中屋敷町[現在地名]上越市東本(ひがしほん)町三丁目長門(ながと)町の東に続く北国街道(奥州街道)の両側町。北国街道は当町なかほどで一度北折、しばらくして再び東行するため町の形は逆乙字形をなす。このように道の屈曲を多く作って見通しをふさいだのは、ここが東方北国街道稲田(いなだ)口に続く重要な関門であったからで、戦略上の配慮であった。東西の町の長さおよそ一九九間、南北およそ七一間(高田市史)。正徳年間(一七一一―一六)の高田町各町記録(榊原家文書)に「中屋敷町と申名福島越已来より申伝候」とあり、春日山(かすがやま)城下春日町の中心地域であった中屋敷の人々が福島(ふくしま)城下経営時に移住したものであろう。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by