中山忠直(読み)ナカヤマ タダナオ

20世紀日本人名事典 「中山忠直」の解説

中山 忠直
ナカヤマ タダナオ

昭和期の詩人,思想家



生年
明治28(1895)年4月26日

没年
昭和32(1957)年10月2日

出生地
石川県

別名
筆名=中山 啓(ナカヤマ ケイ)

学歴〔年〕
早稲田大学商科卒

経歴
幼時から宇宙に興味を持ち、明治43年ハレー彗星接近のとし初めて詩作。自然主義的な歌からSF味の強いファンタスティックな詩で評価された。人類が滅び来る「地球を弔ふ」、火星への憧れを託した「未来への遺言」などがある。初めマルキシズムに影響されるが、大正初期勤皇社会主義という極右思想に転じ、30歳の時、皇漢医学の名称で漢方医となり、中山胃腸薬など多くの薬品を製造、販売した。思想家としては日本人=ユダヤ人同祖説を唱え、天皇はユダヤの血を引いているとの書を書き、発禁処分となる。他の著書に「日本芸術の新研究」「漢方医学の新研究」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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