中山新田I遺跡(読み)なかやましんでんIいせき

日本歴史地名大系 「中山新田I遺跡」の解説

中山新田I遺跡
なかやましんでんIいせき

[現在地名]柏市十余二

利根川に向かう小河川に北面する標高一五―二二メートルの低平な台地上に位置し、大青田聖人塚おおあおたしようにんづか遺跡が谷津を隔てた東側にある。旧石器時代―縄文時代および奈良時代の遺跡で、旧石器時代を主とする。昭和五五年度に発掘調査された。旧石器時代の遺構は九つの石器集中地点からなるが、種々の分析を経て三つの環状ユニットを含む四つの大ユニットに再構成された。立川ロームIX層からはナイフ形石器および台形様石器を基調として一千六〇〇点に及ぶ多様な石器群が出土し、この段階としては県内有数の大遺跡である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 環状集落 行使

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android