20世紀日本人名事典 「中島河太郎」の解説
中島 河太郎
ナカジマ カワタロウ
昭和・平成期の文芸評論家,推理小説研究家 和洋女子大学名誉教授。
- 生年
- 大正6(1917)年6月5日
- 没年
- 平成11(1999)年5月5日
- 出生地
- 鹿児島県鹿児島市
- 本名
- 中嶋 馨(ナカジマ カオル)
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学文学部国文学科〔昭和16年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 江戸川乱歩賞(第1回)〔昭和30年〕「探偵小説辞典」,日本推理作家協会賞(第19回)〔昭和40年〕「推理小説展望」,勲四等旭日小綬章〔昭和63年〕,日本ミステリー文学大賞(第2回)〔平成10年〕
- 経歴
- 柳田國男、江戸川乱歩を愛読し、書誌学的考証を続けるうちに、推理小説評論が乱歩に評価され、文筆業に。推理小説の評論、研究分野を開拓した。昭和30年「探偵小説辞典」で第1回江戸川乱歩賞受賞。40年「推理小説展望」で第19回日本推理作家協会賞。45年和洋女子大学教授、60年日本推理作家協会理事長、平成3年和洋女子大学学長、和洋女子短期大学学長、8年和洋女子大学名誉教授。9年ミステリー文学館館長、日本推理作家協会理事長を務めた。柳田國男、正宗白鳥研究でも高く評価された。他の著書に「日本推理小説史」(全3巻)「日本推理小説辞典」「柳田國男研究文献目録」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報