中市町(読み)なかいちまち

日本歴史地名大系 「中市町」の解説

中市町
なかいちまち

[現在地名]山口市中市町なかいちちようの大部分

石州街道沿いの町で、東は大市おおいち町、西は米屋こめや(晦日市)に続く。

萩町の町田栄之進所蔵文書(「注進案」所収)の永禄七年(一五六四)四月七日付の栗林寿印拘屋敷注文に「一所中市東西五間、一所同所面二間之中」とみえる。江戸時代、山口町には本陣が二ヵ所あったが、その一つは当町にあり、「注進案」に「中市町人山田三郎右衛門、御用座敷惣坪数四拾弐坪半、屋敷壱反七畝拾五歩、高五石七斗弐升弐合、但町屋敷方御除、右御茶屋近辺御用座敷無之ニ付、宝永年中御願申上自力を以家普請仕奉遂御馳走、夫以来居屋敷共ニ御除地ニ被仰付置候事、酒造御免石五拾石、右寛政年中歎出之趣有之、御用宿え対被差免置候事」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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