日本歴史地名大系 「中房川」の解説 中房川なかぶさがわ 長野県:南安曇郡中房川燕(つばくろ)岳・大天井(おおてんじよう)岳・東天井(ひがしてんじよう)岳などから発する諸沢を合わせて流下し、中房川扇状地を形成し、乳(ち)川と合流して穂高(ほたか)で烏川と落ち合う。全長二一キロ。文献上の初見は正保年間(一六四四―四八)国絵図(上田市立博物館蔵)で、「中ふさ川」とある。中房川は梓川や烏川のように段丘をつくらず、左右に乱流して氾濫原をつくっている。「信府統記」によれば、中房山(谷)には雑木・檜があって、松本藩の用木を中房川に流して青木花見(あおけみ)(のちに立足(たてあし))の渡場であげている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by