新撰 芸能人物事典 明治~平成 「中村嘉七」の解説
中村 嘉七
ナカムラ カシチ
- 職業
- 歌舞伎俳優
- 別名
- 初名=坂東 寿三郎(初代),前名=中村 仲蔵(4代目・上方),中村 仲助,中村 七賀助,中村 歌七(4代目),俳名=慶雀,飛鶴
- 屋号
- 松鶴屋
- 生年月日
- 文化14年
- 出生地
- 大坂(大阪府)
- 経歴
- 初め坂東寿太郎の門人で寿三郎と名乗り、大坂の稲荷芝居で修業したのち、名古屋の芝居につとめる。2代目中村富十郎に見出され松鶴屋歌七家の養子となる。嘉永1(1848)年4代目中村仲蔵と改名。6年富十郎と共に江戸に行く。同年11月市村座「女達出入湊」に中村仲助と改め獄門庄兵衛役をつとめる。のち大坂にもどり、慶応3(1866)年1月大坂筑後芝居「姫競二葉画双紙」に中村七賀助と改め出演。明治7年大坂同芝居「ニ島英勇記」に4代目中村歌七を襲名したが嘉七と改める。14年1月大阪角の芝居「春鬼驪小栗外伝」が最後の舞台となった。時代物・世話物に適し、京阪随一の敵役と云われた。養子の中村飛鶴は同年同月20日養父に引かれて25歳で早世した。
- 没年月日
- 明治14年 2月13日 (1881年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報