中条館跡(読み)ちゆうじようやかたあと

日本歴史地名大系 「中条館跡」の解説

中条館跡
ちゆうじようやかたあと

[現在地名]飯山市大字緑 中条

中条集落のほぼ中央、山城直下にあり、外様平とざまだいらより約五〇メートル高く、平を一望に収める。北峠きたとうげ富倉とみくら道の入口にあたる。現在は耕作されていて遺構は明らかでない。

元禄六年(一六九三)中条村甚兵衛が南条みなみじよう村正行寺への売渡状(今清水武一氏蔵)に「右之屋敷たての内ハ不申及、土手しへき(四壁)共、外ニ木戸ヨリ西之堀不残」を代金一五両で永代売とし、「中条殿以来ヨリ何之守護ニ而も御のぞき地ニ御座候事紛無御座候、扨又たてのそと木戸ヨリ東へ之堀まとばと申所ハ残シ置申候」と概観を示している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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