一望(読み)イチボウ

デジタル大辞泉 「一望」の意味・読み・例文・類語

いち‐ぼう〔‐バウ〕【一望】

[名](スル)広い景色などを一目で見渡すこと。一眸いちぼう。「一望に収める」「山頂から太平洋一望する」
[類語]眺望展望見晴らし見通し概観望遠景色風景風光風色ふうしょくけい景観景色けいしょく景趣眺めパノラマ望見観望遠望遠見とおみ望む

いち‐もう〔‐マウ〕【一望】

唯一希望。また、ある希望。
「心中たちまち―を生じ来り」〈織田訳・花柳春話

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精選版 日本国語大辞典 「一望」の意味・読み・例文・類語

いち‐ぼう‥バウ【一望】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 広いながめを一目で見渡すこと。一眸(いちぼう)
    1. [初出の実例]「黄雲一望覆平疇、頳殺農肩殺牛」(出典:六如庵詩鈔‐二編(1797)一・西山採蕈十絶句)
    2. 「浅草の方面を一望すると」(出典:東京灰燼記(1923)〈大曲駒村〉一〇)
    3. [その他の文献]〔孟浩然‐送杜十四之江南詩〕
  3. いちもう(一望)

いち‐もう‥マウ【一望】

  1. 〘 名詞 〙 唯一の希望。また、ある希望。いちぼう。
    1. [初出の実例]「源の牛若丸献上祈文の意趣は、平氏追討の一望なり」(出典:浄瑠璃・孕常盤(1710頃)五)

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普及版 字通 「一望」の読み・字形・画数・意味

【一望】いちぼう

見はるかす。

字通「一」の項目を見る

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