中渡川村(読み)なかどがわむら

日本歴史地名大系 「中渡川村」の解説

中渡川村
なかどがわむら

[現在地名]南郷村中渡川

鬼神野きじの村の南に位置し、東は下三しもさんヶ村(現東郷町)、南は中之又谷なかのまただに(現木城町)。渡川が東流する。中渡川村・上渡川村を合せて渡川村と称することもある。「日向記」によると、天文二年(一五三三)一一月から翌三年二月にかけて野別府のびゆうの原で伊東祐清(義祐)方と戦った米良氏の山裏一揆三千余人のなかに「渡河」がみえる。「渡河」は渡川流域の上渡川・中渡川、下渡川(現東郷町)地域の者と思われる。

寛永一一年(一六三四)の指出(国乗遺聞)に村名がみえ、高一〇石。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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