中箕田村(読み)なかみだむら

日本歴史地名大系 「中箕田村」の解説

中箕田村
なかみだむら

[現在地名]鈴鹿市中箕田町

上箕田村の東にあり、沖積平野中の自然堤防上の集落で、条里制水田中にある。文禄検地では、後の村高からみて下箕田村に含まれていたものと思われ、慶安郷帳(明大刑博蔵)に「中箕田村 高九百四拾一石七斗二升」として現れる。江戸時代初期は津藩領で、寛文九年(一六六九)久居藩領となる。寛延(一七四八―五一)頃の戸数一一二、ほかに郷士一、人数四七三、牛二〇、社寺は八王子、伝善でんぜん寺・正行しようぎよう寺・安養あんよう寺がある(宗国史)。明治五年(一八七二)の村鑑(徳川林政史蔵)によれば、戸数一〇〇、人数四二一、牛一二とあり、職人数一二、うち大工三・木挽二・紺屋一・鍛冶一、ほかに酒造稼二・油絞一・牧牛馬商一と農業以外の製造・商売の職業があり、地車五両をもっていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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