改訂新版 世界大百科事典 の解説
中華全国文学芸術界聯合会 (ちゅうかぜんこくぶんがくげいじゅつかいれんごうかい)
Zhōng huá quán guó wén xué yì shù jiè lián hé huì
中国の文芸専門家の団体。中国文聯と略称。レーニンの〈文学は党の事業〉とする考えに基づき,全国単一運動,単一団体,単一理論をめざして組織化された。1949年7月,毛沢東の文芸方針に沿った〈人民文芸〉を建設するための中華全国文学芸術工作者代表大会(第1回文代会)が北京で開催され,この大会で成立した。主席に郭沫若,副主席に茅盾,周揚が選出された。第2回文代会(1953年9月)後,中国文学芸術界聯合会と改称し,組織化は完成した。第3回文代会(1960年7月)では〈革命的リアリズムと革命的ロマンティシズムの結合〉を提唱した。文化大革命後,第4回文代会(1979年10月)を3187名の代表によって北京で開き,茅盾を名誉主席,周揚を主席,巴金など11名を副主席に選出した。積極的に革命事業に奉仕するほか,少数民族の文芸活動と国際交流も重視した。文学,演劇,音楽,美術,映画,舞踏,寄席演芸,民間文芸,撮影の9分野の団体が復活結成したが,これは,中国における〈文芸〉の具体的内容を示している。
執筆者:萩野 脩二
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報