20世紀日本人名事典 「中里無庵」の解説
中里 無庵
ナカザト ムアン
大正・昭和期の陶芸家
- 生年
- 明治28(1895)年4月11日
- 没年
- 昭和60(1985)年1月5日
- 出生地
- 佐賀県唐津市
- 本名
- 中里 重雄
- 別名
- 前名=中里 太郎右衛門(12代目)(ナカザト タロウエモン)
- 学歴〔年〕
- 有田工業学校別科〔大正3年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 佐賀県文化功労章,紫綬褒章〔昭和41年〕,唐津市市政功労賞〔昭和41年〕,唐津市名誉市民〔昭和53年〕,勲四等瑞宝章〔昭和44年〕
- 経歴
- 12歳ごろから陶芸を始め、工業学校卒業と同時に父親に師事して昭和2年に12代太郎右衛門を襲名。佐賀、長崎両県に散在する古唐津の成形技法や焼成法などの研究を重ねて唐津焼独特の“たたき技法”を完成、300数10年前の古唐津を現代に再現した。この技法伝承が認められ、30年に国の無形文化財に指定されている。44年には長男に13代を襲名させ、自分は京都・大徳寺で得度して無庵と号し、作陶三昧の生活に入った。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報