丸寝(読み)マロネ

デジタル大辞泉 「丸寝」の意味・読み・例文・類語

まろ‐ね【丸寝】

まるね」に同じ。
我妹子わぎもこしのふらし草枕旅の―に下紐したびも解けぬ」〈・三一四五〉

まる‐ね【丸寝】

[名](スル)《「まろね」の音変化》衣服を着たままで寝ること。
「気づかれのした若い寡婦のようにしだらなく―している」〈有島星座

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精選版 日本国語大辞典 「丸寝」の意味・読み・例文・類語

まろ‐ね【丸寝】

  1. 〘 名詞 〙 帯も解かないで着物を着たままで寝ること。まろぶし。まるね。
    1. [初出の実例]「あらたまの 年の五年 しきたへの 手枕まかず 紐解かず 末呂宿(マロね)をすれば」(出典万葉集(8C後)一八・四一一三)

まる‐ね【丸寝】

  1. 〘 名詞 〙 「まろね(丸寝)」の変化した語。
    1. [初出の実例]「草枕旅ゆく背なが麻流禰(マルネ)せば家(いは)なるわれは紐解かず寝む」(出典:万葉集(8C後)二〇・四四一六)

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