丸山石棺群(読み)まるやませつかんぐん

日本歴史地名大系 「丸山石棺群」の解説

丸山石棺群
まるやませつかんぐん

[現在地名]高千穂町河内

熊本県境に近い南側に面した標高約六〇〇メートルの緩斜面上に立地する。付近には熊本県高森たかもり町に抜ける国道三二五号と県道竹田―線の分岐点があり、古くから交通の要衝であった。石棺群は箱式石棺一二基・横穴墓二基が確認され、うち箱式石棺六基の調査が行われている。石棺は凝灰岩製で、側石に二―三枚の板石を使用し、小口が側石の内側になるように組まれている。副葬品は直弧文が施された鹿角製刀装具をもつ短剣や刀子・土師器などが出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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