日本歴史地名大系 「丹波市村」の解説 丹波市村たんばいちむら 奈良県:天理市丹波市地区丹波市村[現在地名]天理市丹波市町上(かみ)街道と布留(ふる)川が交わる辺り、守目堂(もりめどう)・田井(たい)ノ庄(しよう)両村間にある。長保元年(九九九)の大和国司解(三条家本北山抄裏文書)に「右、依管城下郡解(中略)前法隆寺別当仁偕大法師領所字号丹波庄」とあり、延久二年(一〇七〇)の興福寺雑役免帳の「丹波庄」の坪付がこの地に該当する。町内の夷(えびす)社(市座神社、祭神多波命)は丹波国より勧請したという伝承がある。「大乗院雑事記」文明一五年(一四八三)一〇月八日条に「古市ハ田村ニ陣取之 万歳以下ハ丹波市ニ陣取之(下略)」、また翌九日記事には「夕方古市ハ田村ニ陣取之 丹波市郷悉以焼払之」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by