日本大百科全書(ニッポニカ) 「主権回復の日」の意味・わかりやすい解説
主権回復の日
しゅけんかいふくのひ
4月28日。日本が連合国占領下から主権を回復したことを記念する日。1952年(昭和27)4月28日はサンフランシスコ講和条約(対日講和条約)が発効した日(吉田茂首席全権が署名をしたのは1951年9月8日)で、国際法上ではこの講和条約をもって連合国と日本の間の戦争状態の終結としている。条約発効60年の節目にあたる2012年(平成24)、自由民主党内でこの日を記念日とし、政府主催の式典を行うという機運が高まった。同年の衆議院議員選挙では、自民党が政権与党になった暁には記念式典を行うことをマニフェストに明記した。そこで安倍晋三内閣は、2013年4月28日に政府主催の記念式典を開催することを企図。式典を国会近くにある憲政記念館で開催し、天皇・皇后も出席した。しかし沖縄県にとってこの日は日本の施政権から切り離された日であり、政府が記念式典を行うのは配慮不足であるとして、県内の自治体首長が強く反発した。
[編集部]
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