久志秋目郷(読み)くしあきめごう

日本歴史地名大系 「久志秋目郷」の解説

久志秋目郷
くしあきめごう

鹿児島藩の近世外城の一つ。河辺郡に所属し、同郡の南西端北部に位置する。鹿児島城下より一三里の地にある(三州御治世要覧)。鹿児島藩直轄領で、久志村と秋目村で構成される。初め加世田郷から久志・秋目両村が分離して久志郷・秋目郷を称したが、明暦三年(一六五七)に合併して久志秋目郷となったという(「坊津町郷土誌」など)諸郷地頭系図は寛正五年(一四六四)九月八日の久志九玉社棟札にみえる藤原秀家を久志秋目郷の初代地頭としており、慶長(一五九六―一六一五)頃の飯牟礼光秀ほかを秋目地頭、同時期の伊地知重康・東郷休伴ほかを久志地頭とし、貞享(一六八四―八八)頃の平田宗満について「久志秋目・穆佐移地頭トアレハ」と記している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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