最新 地学事典 「久瀬コンプレックス」の解説
くぜコンプレックス
久瀬コンプレックス
Kuze Complex
美濃地方における美濃帯付加複合体の標準層序単元の一つ。上位の舟伏山(ふなふせやま)コンプレックスならびに下位の那比コンプレックス・上麻生コンプレックスと低角断層で接し,分布の中央部は貝月山(かいづきやま)花崗岩に貫入される。岐阜県南西部の揖斐川(いびがわ)町から滋賀県北東部の長浜市にかけて分布。層厚は約4,000m。泥質混在岩を主とし,玄武岩・石灰岩・チャートなどのペルム紀〜中期ジュラ紀の海洋性岩石と,砂岩・泥岩など中期ジュラ紀の陸源性岩石を岩体・岩塊として包有する。泥質岩から産出した放散虫化石に基づき,形成時期はジュラ紀Callovianとされる。脇田浩二ほか(1992)命名,斎藤眞・沢田順弘(2000)再定義。
執筆者:中江 訓
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

