乙ヶ林村(読み)おかばやしむら

日本歴史地名大系 「乙ヶ林村」の解説

乙ヶ林村
おかばやしむら

[現在地名]小原村乙ヶ林

犬伏いぬぶせ川の上流にあり、遊屋ゆや荷掛にかけから多治見たじみ(現岐阜県)に抜ける多治見道が通る。安永七年(一七七八)の村絵図(豊田市蔵)によれば集落の中央に神社・庵・高札があり、西側に御林山がある。また、集落は東組と西組に分れている(小原村誌)順天じゆんてん庵には宝篋印塔二基と五輪塔一基が残る。寛永郷帳では岡崎藩領、天和元年(一六八一)伊保藩領、安永七年(一七七八)挙母ころも藩領となり明治維新に至る。明治九年(一八七六)の副業統計(小原村誌)では水車業が二戸ある。「愛知県西加茂郡各村沿革調」によれば、明治一八年の戸口は五三戸・二〇八人で、特有物産として紙類六五〇斤がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android