乙木田遺跡(読み)おつきだいせき

日本歴史地名大系 「乙木田遺跡」の解説

乙木田遺跡
おつきだいせき

[現在地名]塩山市竹森 乙木田

竹森水晶たけもりすいしよう山の南麓、竹森川東岸の丘陵にある縄文時代中期の集落跡。明治―大正期に大量の水晶を産出し、今も水晶・鉱物の採集地として著名な竹森水晶鉱山に近い。平成元年(一九八九)・同二年の発掘調査で住居跡三・石器加工跡一・土壙二・縄文土器(藤内式・曾利式)土偶・石器類が発見された。とくに注目される石器加工跡は径七メートルの円形竪穴で、床面に台石と敲石、水晶原石・剥片・水晶製石鏃、藤内式土器・土偶が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android