乙面保(読み)おともほ

日本歴史地名大系 「乙面保」の解説

乙面保
おともほ

出雲崎いずもざき乙茂おともを中心に島崎しまざき川中流域に展開していた保。文和二年(一三五三)一一月一六日の羽黒義成軍忠状(三浦和田羽黒氏文書)に「古志郡乙面」とみえる。保名の初出は応永三三年(一四二六)一一月日の出雲崎町滝谷薬師保存会所蔵鰐口の陰刻銘で、「越後州西古志郡乙面保下条宗勝寺鰐口」とある。永享二年(一四三〇)二月二七日の室町将軍家(足利義教)御教書(菊大路文書)では、酬恩寺法印了尊に、山城石清水いわしみず八幡宮領の「越後国乙面保内山俣上中下条」などを安堵し神役を勤めさせている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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