日本歴史地名大系 「九年橋遺跡」の解説 九年橋遺跡くねんばしいせき 岩手県:北上市黒沢尻村町分九年橋遺跡[現在地名]北上市九年橋三丁目北上川の支流和賀川の北岸低湿地帯の標高五九メートルにある。縄文時代晩期の遺跡。扇状地末端に位置し、和賀川との比高はわずか三メートルである。昭和四八年(一九七三)偶然の機会に縄文土器が掘出されたことから調査が開始され、同四九―五九年の間に九次の調査が行われた。時期は縄文時代晩期、大洞C2式・A式の二時期に属するものである。当時はおそらく沼状の湿地帯であったと思われる状況が認められる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by