九歌(読み)きゆう(きう)か

普及版 字通 「九歌」の読み・字形・画数・意味

【九歌】きゆう(きう)か

禹の九功の歌。〔左伝、文七年〕九功の、皆歌ふべきなり。之れを九歌と謂ふ。六府三事、之れを九功と謂ふ。楚辞〕の名。東皇太一・雲中君・湘君・湘夫人大司命少司命東君河伯山鬼国殤・礼魂の十一

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「九歌」の意味・わかりやすい解説

九歌
きゅうか

楚辞

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の九歌の言及

【九歌図】より

…中国画の画題。〈九歌〉は紀元前3世紀楚の屈原が憂国の激情を託して歌ったという《楚辞》の中のもっとも古くもっとも難解と評せられる歌辞。東皇太一・雲中君・湘君・湘夫人・大司命・少司命・東君・河伯・山鬼・国殤(こくしよう)・礼魂の11編から成る。…

【楚辞】より

…そうした基礎の上に,戦国後半期の中国全土が統一に向かう趨勢の中で,文学的な内容をそなえた楚辞の作品群が形成されてくる。 天地構造や歴史に関する疑問を列挙した〈天問〉,身体を遊離した魂を招き返そうとする〈招魂〉,山川の神々の祭歌である〈九歌〉などが楚辞の宗教的基盤をよく反映した作品だと言えよう。こうした基礎の上に,地上に入れられず,天上や神話的な異域を遊行する主人公の自叙からなる〈離騒〉が形成されて楚辞文学の頂点をなす。…

【中国文学】より


[楚辞]
 戦国時代,中国南部の長江(揚子江)流域でさかえた楚の国で起こった新しい韻文文学が〈楚辞〉である。その書は漢代に編集されるが,そのおもな部分は屈原の作25編で,祭礼の舞歌(《九歌》など)と独白体の〈賦〉(《離騒》など)の2類に分かれる。前者はかつては歌唱されていたであろうが,後者は初めから朗誦されたと思われ,句形は《詩経》より長く,韻のふみかたは1句おき(隔句韻)に定まっている。…

※「九歌」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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