日本歴史地名大系 「九生滝村」の解説 九生滝村くりゆうだきむら 福島県:石川郡平田村九生滝村[現在地名]平田村九生滝九滝嶽・九立嶽・九龍滝とも記す。阿武隈高地東側の夏井(なつい)川水系と西側の北須(きたす)川水系の分水地帯に位置し、西は上蓬田(かみよもぎだ)村、北と東は田村郡。中世城館として孫六(まごろく)館と内膳(ないぜん)館があった。文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録では「九滝嶽」とみえ高四九〇石余。慶長二年(一五九七)の藤三郎倉入在々高物成帳(福島県史)には「九立嶽」とある。寛永四年(一六二七)以降白河藩領、その後の領主変遷は上蓬田村と同じ。白河古領村郷高帳による高四四一石余。なお、慶安五年(一六五二)の白河藩による検地帳(平田村史資料集)には田村郡九龍滝村とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報