乞食く(読み)コジク

デジタル大辞泉 「乞食く」の意味・読み・例文・類語

こじ・く【食く】

[動カ四]《「こじき(乞食)」の動詞化乞食こじきをする。托鉢をする。
「娘のかねが手を引き、道々―・いて」〈浮・沖津白波〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「乞食く」の意味・読み・例文・類語

こじ・く【乞食】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 名詞「こじき」を活用させた語 )
  2. 乞食をする。
    1. [初出の実例]「うきよをば、ゆめとおもひて、あそぶこそ、しなねばのちは、こちくばかりよ」(出典:仮名草子・長者教(1627))
  3. 「行く」「する」などの動作を卑しめていう語。
    1. [初出の実例]「六夜待ち又野郎めがこじくのか」(出典:雑俳・川柳評万句合‐明和五(1768)梅三)

こつ‐じ・く【乞食】

  1. 〘 自動詞 カ行四段活用 〙 ( 名詞「こつじき(乞食)」を動詞化した語 ) 乞食をする。こじく。
    1. [初出の実例]「身はうへ人となるまま袂に物をこつしき」(出典:幸若・信太(室町末‐近世初))

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