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長者教 ちょうじゃきょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

長者教
ちょうじゃきょう

仮名草子。作者未詳。1冊。寛永4 (1627) 年刊。「なににつけても,かねのほしさよ」と述べられているように,町人の生き方は致富に求められ,それをめぐって分別,倹約,正直が説かれる。本書は近世初期に出版されてからも長く読まれ,さらに『為愚痴物語』 (62) ,『今長者物語』 (75以前) などをはじめとしてさまざまな影響を与えている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ちょうじゃきょう【長者教】

仮名草子。作者不明。1627年(寛永4)刊。古活字版。1巻。小型の本で,巻末に〈右しゃほんのごとく開板〉とあるので,前に写本があったと思われる。江戸時代初期,町人の興隆があり,それに合わせて金持ちになる教訓を説いたもの。鎌田屋,那波(なば)屋,泉屋の3人の富豪のところへ賢い少年が訪ねてゆき,それぞれから金持ちになる秘訣を聞くという形になっている。節約・才覚家職を大切にせよというのが共通の教訓である。

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世界大百科事典内の長者教の言及

【日本永代蔵】より

…6巻30章。西鶴町人物の第1作で,副題に〈大福新長者教〉とあり,1627年(寛永4)刊の仮名草子《長者教》を意識している。そのためこの作のねらいも致富出世のための教訓にあるかにみえるが,必ずしもそうではない。…

※「長者教」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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